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幻の入場曲
…BGM
純白のドレスに身を包んだ私が、馬子にも衣装の花ムコ殿にエスコートされ、披露宴会場で待つ皆様の前に登場する。
その時にかかっている曲は、当然、二人の好きな、
…なに?
当然、二人の好きな、…何の曲でしょう?
うううーっ、そんなこと、考えたことなかった…。
披露宴のBGM。要所要所は、自分の好きな曲を選べるわけです。
もちろん、式場にお任せも出来たけど、選べるなら選びたい。
でも、二人とも静かな曲しか聴かないから、パーッと華やいだ曲は、全然知らないもので…。
そんなわけで、その手のCDを買ってきて、あれこれと聞いてみたりする。
が…
だ、だめだ、全然ついていけないっ!こんなカジュアルな曲であの会場は、どうも結びつかない。クラブで開くパーティーじゃないんだから…
かといって、普通の曲じゃあツマンナイし。
ううううーーーっ、困った。ねえ、ちょっとは一緒に考えてよっ!>花ムコ殿
そこで奴が、こんなことを言う。
「×さん(知り合いの作曲家)が、俺たちのために、オリジナルの曲を作ってくれるって言うんだけど…」
ええっ?ほんとっ!?すごい、オリジナルの作曲だって!×さんになら、きっと素敵な曲を作ってもらえそう!
「でも、今忙しくて、間に合うかどうか、わかんないって言うんだよね…」
な、なんじゃそりゃっ?
「だから、予備の曲を選んでおかないと…」
・・・。
結局、この悩みからは解放されないのね…
そんなわけで、普段聞かないような曲ばかり聴きまくり、ちょっとぐったりしてしまった私。どうせなら、やっぱり自分の好きな曲がいいよね…との結論に。ここまでたどり着くのにえらく遠回りしてしまった。
で、エンヤ。言わずと知れたヒーリング系だけど、入場に使えそうな曲も、よくよく聴くと結構ある。そうそう、「チャイナローゼズ」とか、あとは「ブック・オブ・デイズ」なんて、結構素敵かも!
一方、×さんのBGMは、どうなっているのか進行状況がつかめない。
これはいよいよ、エンヤで入場かな…
すっかりエンヤに傾いた私は、「ちょっと暗くない?」と言う花ムコ殿を尻目に、「ブック・オブ・デイス」が流れる入場シーンを思い浮かべ、悦に入っていた。
その他にも、乾杯やら再入場やら、苦労して色々選ぶ。
なーんか、ちょっとチグハグかもー
でもいいや、こんなのどうせ自己満足だし…などと思いつつ、どうにか一通りの曲目が出来、あとは当日、と思っていたら、
間に合いました!ぎりぎりセーフ!なんと、前日の搬入時に、×さん自ら、全曲目オリジナル作曲、ただいま焼きたて(って言うんかいな)のCDを式場に届けてくれたのです!
その時に、打ち合わせの部屋で聞かせてくれた曲は、 さすがに素敵…。当然ですが、オリジナル、しかもトータルで作曲されているんだもの、一つ一つのシーンにあわないわけがない。
よ、よかった、私が選んだヘンチクリンな選曲にならなくて。 言わずもがな、当日会場で聞く曲はすばらしかったです!!!
でも、一つだけ心残りが…
そう、頭の中で何度も繰り返してしまった、「ブック・オブ・デイズ」で入場するシーンの「残像」が、いまだに頭から離れない…。
あの曲での入場、きっと素敵だったと思うんだけどなぁ…。
誰か、私の代わりに試してみてくれません?(あ、責任はもちません(^^;)