ネコの手、いやムコの手も借りたい

…ペーパーアイテム

とにかく予算を減らすことに心を砕いていた(?)私たちは、もちろんペーパーアイテムは手作り。もっとも、もともと私がそういう類のデザインが好きなので、考えること自体はそう苦にならなかった。

苦になったのは、花ムコ殿の勝手な注文と、実際の作業。

どういうものにするかなんて、奴が考えるわけがないから、フォーマットからデザイン、デコレーションの方法まで、考えるのはすべて私。それを見て注文(文句)だけをつけるのが花ムコ殿。…いいわね、えらそうで…(しかも、周りに誉められるとなぜか自分が威張るのよね、この男は)。

さて、作ったアイテムは、次のとおり。

招待状、席次表(兼簡単なパンフレット)、もぎり、席札、メニュー、テーブル番号札、ドラジェの中に入れるメッセージ。
すべてが自作のフォーマット、統一したデザイン(もちろんブルー系)で、手前味噌ですが、なかなかの出来。でも、これも色々苦労がありまして…

一番面倒だったのが、当然ですが、席次表兼パンフレット。
席次表は、人数的にもA3か、せめてB4判にしたかったのに、作る苦労を知らない花ムコ殿は、「大きな席次表って、いかにも結婚式で、かっこ悪いじゃない…」などとぬかす。そりゃあ、結婚式なんだからあたりまえでしょうが…。

で、色々考えた結果、A4判の座席表を三つ折にして、同じように折った厚紙と組み合わせる方法をとった。

織り込んだ厚紙部分がパンフレット。これなら、挨拶や二人の紹介の他にも、まだ何か書ける。
そこで私が思いついたのが、二人の相性診断。4種類の占い(西洋占星術、手相、四柱推命、血液型)の結果を載せてみた。

ところが、これは花ムコ殿にはえらく評判が悪かった。

本人曰く「以前君に悪い結果の占いを見せられてから、占いはイヤなんだよ」。
でも本当はそうじゃない。その証拠に、占いを載せることを相談した時は、面白そうだと賛成していたんだから。

本当の理由は、どうやら占いの中に「彼女のほうがクール」、つまり花ムコ殿のほうが、より強く想っている、というような内容があったから、らしい。

つ、つまんないヤツ…そういう変なところで世間体を気にするのね…。
そんな下らないことを気にするヒマがあったら、もう少し協力してくんない?!

A4でつくった席次表のフォーマットは、花ムコ殿と相談の上、肩書きなしにしたものの、それでも字が小さく、目が悪い人には読みづらい。それを解消するために何度も作り直した。これが本当に手間がかかって…。決まったのは、それこそスケジュールギリギリ。(作業は前日までやってました)

だというのに、花ムコ殿は、ようやくフォーマットがまとまった頃、「ねえ、肩書きにはなんて書こうか?」なんて言い出した。
じ、冗談じゃない、ここまでやって、何でいまさら肩書きを入れるなんていうのよ、どこの隙間に肩書きが書けるってーのよ!!!…ホンット、無責任な奴。

これもまた最後まで、「××さんに、『肩書きがなくちゃ誰が誰かわかんない』って言われちゃったよ」なんてぶつぶつ文句たれてるし。
じゃあその人のために、自分で肩書きを手書きしろっ!

作業の大変さを知らないから、文句ばっか、軽ーくいうんだよね。こういうのって、やっぱり一緒にやらないとダメじゃないかと思う。

席次表は、やはり字の小ささが気になり、急遽「もぎり」を作ることにした。
席次表もカラーにして、各テーブルごとに色分けし、テーブルにも同じ色のテーブル札を置いて、一目でわかるように。これなら目が悪くても大丈夫でしょ!
フン、文句言ってるヒマがあったら、これくらいのことを考えてろっての!

忙しい仕事の合間に、これだけのアイテムを作るのは、本当に大変。
準備に取り掛かかってからというもの、寝るのはいつも夜中の2時、3時。メニューを一つ一つリボンで綴じたときは、さすがに懲りすぎだったかと後悔したけど…(でも、評判が良かったから、やってよかったですけどね)

花ムコ殿が手伝ってくれたのは、式の3日前くらいから。席次表の厚紙を切ることとそれの折り方、でした。いいわね、楽チンで…。