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どうして先に言わない?!
…紹介ビデオ
新郎新婦の紹介によく使われる、生い立ちビデオ。
実は私、あれがあんまり好きではない(特に嫌いでもないけれど)。
なんだか、誰のを見ても皆同じに見えるでしょ?特に、式場で適当に編集して、司会者がナレーションを読み上げるというスライドショーやビデオは、…うーん、どうもね…。どうせやるなら、もう少し工夫したい。
実は私たち、仕事でその類のことをしているので、生い立ちビデオは式場に頼むまでもなく、自分たちで好きなように作ればいいと思っていた。
でも、またそこで問題があった。
まず、時間。仕事や他の準備に追われて、そんなことをしている時間がない。
そしてもうひとつ、…こっちの方が問題だったのだけれど…、式場側は、式場で生い立ちビデオを作らない限り、ビデオを上映する機材を貸してくれないというワケ。しかも、機材を持ち込むなら、当日、披露宴開始の直前にしてくれと。
ようするに、持ち込みは極力させないってこと。これでは、私たち二人はもちろん、式に出席する来賓にはセッティングをお願いできない。
ううううーーーん。しょうがない。会場にお願いするしかないかぁ…
さて、写真を準備しなければ。
式場で作るビデオは、幼少から現在までそれぞれ10枚(だったかな?)、二人が会ってから何枚…と、使う写真の枚数が少ない(追加も出来るんだろうけど)。
万が一自分たちで作るとしても、披露宴全体の時間配分もあるし、それほど長くしてもしょうがないので、全部で5、6分くらいにしようと相談。
そして私は「じゃあ10枚くらい、適当に実家からもってくるね」と花ムコ殿に確認をして帰省した。
が、帰京して、いざ作る段になったら…
実家で暮らす花ムコ殿は、誕生から現在までのアルバム、数十冊を持って待ち受けていた!!!
やはり式場には頼まず、自分で好きなように作ると言い出したわけ。
おまけに自分一人で4分程度の原稿を書き、「君もこんな風に書いて」と持ってくる。
…なんなのっ?!この長さは…!これじゃあ、ビデオ全部で12分以上になってしまう。お客さんだって飽きちゃうし、第一私、写真10枚でどうやってそんな長さにするの!
ところが本人、私との話なんてまるで覚えていないので、「君がそれくらい書いてくれないと、バランスが取れないよ」だと。…どうやらこの男には、自分が調整するという思考回路が全くないらしい。
無理に伸ばして間延びしても変なので、私の分は短くていいと言えば、「どうせ半々じゃないと気がすまないんだろ?(招待客の項参照)」なんて憎まれ口をたたく。
ああーーーーっ!ほんっとムカツク!もうコイツだけは許せん!!
でも、許すも許さないも、もう時間的にも余裕はないし、これでやるしかない…。
仕方なしに、写真の出し方を工夫し、どーでもいいような内容を引き伸ばして、花ムコ殿と同じくらいの長さに内容を調整。なんとか仕上げたけれど…
…出来?…言わなくちゃダメ?(涙)
(…花ムコ殿は、私以外の人に対してはいい人なんですよ、念のため…)
今思うに、もともと目立ちたがり屋の花ムコ殿が「結婚式は花嫁さんのためのもの」なんて周りの人(特にお義母さん)に添え物扱いされて、あんまり面白くなかったのかも。
だから、自分をアピールできるところはアピールしておかないと、披露宴自体がツマンナイというか…いえ、本当のところは知りませんけど。
でもそれはいいんだけど、時間ぎりぎりになってから、勝手に予定変更をするのは勘弁してほしいのよね…
当日ですか?…当日はですねぇ…
前日、設置をお願いした人と一緒に下見もして、式場の人に機材の設置場所と見やすいスクリーンの位置確認してもらい、準備万端のはずだった。が…
当日は、西日が差す室内でスクリーンが白くとび、ビデオの画像が全然見えなくなってしまって…
…来賓にとっては、長く退屈な時間だったと思います。絵が見えないビデオを延々見せられてもね…。
まあ私としては、残念なようなほっとしたような、複雑な心境でしたけど…