結婚に関する言いたい放題

結婚前、そして結婚後、色々なことを考えました。結婚について、結婚式について、夫婦について…などなど、特に結婚してからの1,2年は、様々なことを自問自答していたと思います。

ここでご紹介しているのは、その時期私が書いてネットに上げていた雑文で、特に結婚に関連しているものです。今でも考えが変わっていない部分もあれば、今読むと「?」なものもありますが(笑)、お暇な方はどうぞご覧くださいね。

さて、今の私が思うことを一つ。

私が好きな和歌に、在原業平の
 唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ
というものがあります。
 ---- ずっと着続けて身になじんだ衣のように、長く慣れ親しんできた妻。その妻を残して一人はるばる来た旅を、やるせなく思う ----、というような意味の歌なのです。

私がこれを知ったのは、高校生の頃でした。先生はこの歌の優れた技巧についてうんぬんしていたのですが、私の関心は、その悲しくも暖かい内容のほうでした。長く着こんで体になじんだ、着心地のいい衣服…。夫婦の本当のよさというのはそういうものなのだなあ、と、高校生なりに感激したのを覚えています。

結婚生活もあっというまに7年目に入り、私たちは相変わらずワーワーいいながら暮らしています。もちろん、時には大喧嘩もします(当然 笑)。でも、買いたてで糊の効きすぎたシャツのような夫婦ではなく、お互いに、それなりになじんできたことだけは確かなようです。

Jan-29-2006