- RECEPTION -
入場・紹介ビデオ
タイトルからはちょっとさかのぼりますが、ウェルカムパーティー直後の話。
ウェルカムパーティーの間は皆と一緒に写真撮影。
一通り撮ったころで、それまで遠慮していた私の父が、家族で一緒に撮ってもらおうとやってきた。ところがその時…
突然介添えさんがやって来て、「もうお支度がありますので」と、私を強引に連れて行こうとするんだよねぇ…。
ビックリする私と家族。父が「家族で一緒に写真をとりたいのですが」といっても「次の予定がありますので」と聞く耳持たない。…そりゃ、スケジュールが大事なのはわかるけど、写真をとるくらい、1分もかかんないでしょうがっ!?
しかし介添えさんは、私たちの戸惑いなどお構いなしで、私は無理やり控え室に連れて行かれてしまった。そのときの父の悲しそうな顔…
連れ戻された控え室で、私の怒りは爆発してしまった。
「家族で写真一枚も撮れないくらい、スケジュールが詰まっているんですか?!」
「もう時間がありませんので…他にも撮る機会はありますから」
「この格好で、いつ写真が撮れるんですか!」
「お嬢様はお色直しをなさいませんので、中座のときにでも…」
「お色直しはします!ドレスは変わりませんが、髪もブーケも変わるんです!なのに、この格好で、いつ撮れるって言うんですか!」
「あ、そうですか…」
おいおい、知らなかったのか、この介添えさんは…。
ここで私は完全に切れた。
「スケジュールはわかります。でも、私は家族のためにウエディングドレスを着ているんです!父の気持ちも考えてください!!」
介添えさんもビックリしたのか、「もう一度庭に戻って写真を撮ってきましょう」と言う。今更何言ってんだよ〜っ、それこそ時間の無駄じゃない…(でも撮りに戻りましたけど)
この時に、いろんなことを悟ってしまった。
私には一生に一度でも、式場にとっては週末のたびに繰り返される「いつもの業務」の一つなんですよね…。家族で写真を撮ることなんて、「スケジュールどおり進める」という任務の前には些細なことなんじゃないでしょうか。
この介添えさんのおかげで、私はすっかり意気消沈してしまった。
そこで声をかけてくれたのがメイクさん。
「自分のお式だもの、ワガママ言っていいんですよ」
…この一言で、どれだけ気持ちが救われたことか…メイクさん、ありがとう〜(T_T)
お式に使ったベールをはずし、パニエも体に合うものに変更して、披露宴に備える私。会場に向かうと、入場するドアの前では、花ムコ殿が待ち構えていた。
担当のBさんから、これから先導するキャプテンを紹介され、入場の仕方の指示を受ける。
そして、いよいよ入場!作曲してもらったオリジナル曲が流れ、ドアが大きく開かれた…
このときの印象は、どういうわけかあんまり残っていない。曲が素敵だな〜と思ったのは覚えているけれど、緊張するとかドキドキするとか言うことは全然なくて。
それよりなにより、初めて見る会場の様子が気になっていたんですよ!
「あっれ〜?…来賓席のお花、ちょっとひどくない?!」
…これが、会場を見て最初に思ったことだった…(^_^;)
(詳しくは「会場の装飾」でご覧下さい)
会場は、誰も居ないときに見た印象と、また全然違って見える。
テーブルクロスや食器なども、自分で選んだ組み合わせが実際に使われているのを見るのは初めて。
夜な夜な作ったメニューやら席札やらが置かれたテーブルを、ちょっと不思議な気持ちで見回す私。…だだこれだけのために、あんなに大変な思いをしたのかなぁ…みんな、どう思っているんだろう?…そんなことを考えつつ、拍手の中、ゆっくりとメインテーブルに向かう。
でもね〜、どうも見られているという緊張感が全然なくて…
後日入場シーンをビデオを見たら、歩きながら笑ったりビックリした顔をしたりで、全然花嫁らしくなかった…(^^;)
司会者による開会の辞、それに続いて二人の生い立ちビデオ。
私たちは仲人さんを立てなかったため、その代わりに、ビデオでの二人の紹介となった。
ところが、これがまた問題ありで…、会場の光の具合で、画像がスクリーンに全然映らず、ラジオドラマみたいになってしまったのよ…(「紹介ビデオ」参照)。
披露宴の間は、予定外、予定外の連続!思ったとおりに進むことなんてあまりないんじゃないのかなあ?特に、自分たちではなく、他の人に頼むことは…
…それを、この後の進行でつくづく実感することになる私たちだった。