構いたい・構われたくない

例えば具合が悪くて、寝ていたいとき。

私はとにかく一人でゆっくり休みたいので、だまって放っておいてほしいタイプ。もし本当に絶えられないときはもちろん助けを求めると思うけれど、それほどでもなければ(例えば風邪とかね)、好きなだけ寝かせておいてほしい。たった一日仕事を休んだくらいでお見舞いなどは、気持ちは嬉しいけれど遠慮してほしいなあ…。そのためこちらもに起きなくちゃいけないから。

逆に旦那は、とにかくあれこれ構ってほしいタイプ。私がビックリしたのが、付き合い始めてそうたたない頃のこと。旦那が体調を悪くして一日仕事を休んだとき、翌日「何で見舞いにくらい来ないんだ」って言われちゃったのよね。その当時旦那は実家に住んでいたし、私にしてみれば、『看病してくれる人がいないわけでもないのに、たった一日くらいでなんで?!』って感じ。
ようするに、具合が悪いときくらいチヤホヤ構ってほしいみたい。
そんなわけで、私が仕事を休んだときも、旦那はわざわざお見舞いにやってくるので、私はいちいちそれに応対しなければならなかった。もちろん気持ちは嬉しいけれど…(トホホ)

この構いたいvs構われたくない(=構われたいvs構いたくない)二人が付き合う場合、意思の疎通が困難になる。構いたい方が一生懸命世話を焼いたり、尽くしているつもりでも、構われたくない方にとってはうっとうしくしか感じられなかったりするし、構いたくない方はそんなつもりもないのに、構われたい方にしてみれば、『あいつは冷たい、気が利かない』となる。

これは、お互いにとって本当に苦痛だし、不幸なことだ。
なので、自分のパートナーを選ぶときは、相手がどちらのタイプかをよく見極めて、相手との距離感をつかんでおいた方がいい。そして、残念ながらタイプの一致が見られなかった場合…相手が構われたくないタイプなら自分が構いたいとしても我慢し、相手が構われたいタイプなら自分ならイヤだけどと思うくらい過剰にサービスしてあげるしかないでしょう。

でも問題なのは、相手を構うとき(たとえば看病する立場)ではなく、相手に構われる(看病される)立場になったときなのよねぇ。構ってほしいのに構ってもらえない、あるいは放っておいてほしいのに過剰に構われてしまう…。
とはいっても、自分が変わることは出来ても、相手を変えることは難しい。これはもう、その度ごとに、相手を根気よく説得していくしかないんでしょうねぇ。

でも、構われたくない派の私から見ると、構いたい派の人って、そういうのをなかなかわかってくれないのよね。そっとしておいてほしいと言うと、「こっちがこんなにしてあげているのに!」なーんて逆に怒られちゃったりして…>旦那、アナタのことよ。

このタイプって、女性に割と多そうな気がするんだけど、そんなことない?

私の旦那は「彼女がお見舞いにきて料理洗濯を一通りしてくれる」というドラマなんぞでよくあるシチュエーションが好きらしい。でも私が男だったらそういうのはイヤ。基本的にありがた迷惑だし、ここぞとばかりに家庭的であることをアピールしているようで、逆に恐い。…とはいえ、それがご縁で結婚した人を実際に知っているしなあ…。うーーーん。やっぱり、組み合わせなんでしょうねぇ。

でもひとつ、構われたくないタイプの私でもこういう場合は許すっていうのは…
私が男だと仮定して。普段は明らかに構われたくない・構いたくないタイプのクールな女性わざわざお見舞いに来て、いかにもなれない手つきで、でも一生懸命世話してくれたリすると、…それはかなりポイントが高いかも。意外性、ってことでね。
ただ、これを確信犯でやる女性は、…やっぱりちょっと恐い(笑)

ま、なんだかんだいいつつ、私たちは結局続いているので、お互い慣れてしまえば平気ってことかもしれないけど。

?-2000