アイランド・ホッピング

モルディブ最大の欠点…それは多分、私が思うに「他の場所にいけないこと」。
小さなリゾートだけでずっと過ごさなくちゃいけないから、もしその島が肌に合わなかったりしたら最悪だよね…とは言っても、私達の例から見ても、どこにいってもそれなりに楽しめるんじゃないかとは思うんだけど(^_^;)

だけど、せっかくここまで来たんだから、他のリゾートもちょっと覗いてみたいし、現地の人たちの生活も見てみたいでしょ?お任せください。そんなアナタのために、ちゃーんと「アイランド・ホッピング」というエクスカーションが用意されているわけです。

これは、ドーニーで他の島まで行っちゃおうというツアー(そのまんまだなあ)。半日コースと一日コースがあって、中にはお弁当を持って無人島?に行ったりするツアーもあるみたいだけど、私達が参加したのは、現地の人たちが生活する島と、さらにもう一つ別のリゾートにも行くというもの。現地の人たちの島では、雑貨や衣類が空港よりもぐっと安く買えるという話…。となると、新婚旅行のお土産を買い込むしかない!私達は「他の島にお土産を買いに」という程度のノリで、エクスカーションに申し込んだのでした。

こうして、またしてもドーニーで、のんびり海を渡る私達。それにしても、モルディブの人たちって、ものすごい方向感覚だなあって感心しちゃったのよねぇ。ドーニーは、ご承知のとおりごくごく素朴な船で、方向を示すようなものなんて何もない。でも、海は海で…小さな島ばかりだから、ちょっと沖に出ると、あとは青い海しか見えない!そんな状態で、どうして自分の位置や目指す方向がわかるんでしょうねぇ?

そんなことを考えながらも、いくつかの島を通り過ぎ、30分もたったころ、ドーニーは小さな島にたどり着きました。…まずは、現地の人たちの住む島…。

しかし!
実は私、この島に着いたとき、愕然としてしまいました。もしかしたら、とっても失礼なことなのかもしれないけれど…「南の島」のイメージとはかけ離れた、「暗い」印象だったんです。 なにがそう感じさせるのかというと…

まず、建物。どの建物も高い塀で囲ってあって、さらに建物も暗い色の石やコンクリート?で出来ているわけ。リゾートのようなカラフルな色彩までは想像しなかったにしろ、よくあるコテージのような木を使った素朴な建物を思い浮かべていた私は、これにはちょっとビックリ…
でも、よく考えたらあたりまえなのかも。というのも、小さな島しかないモルディブに、木材がそう豊富にあるわけないんだから…観光用そのままに、南の島のイメージを勝手に作っていた自分の想像力のなさに、このときばかりは恥じ入りました。

そしてもう一つ。なんというか、「ガランとしている」んですよ…。
人が、いない。
ちょうどその頃、イスラムのお祈りの時間だったらしく、コーランが聞こえていました。島にいる人たちは、店番以外みんなお祈りしていたのかな…

島の規模の割に広い道路、灰色の建物、途絶えた人影…なんだか、ちょっと怖いような(汗)

オルベリから一緒に来た現地人のガイド?さんは、そんな私達のことなどおかまいいなしで(っつうか、かまいようがないが)、島の様子を軽〜く紹介した後、皆をお土産やさんの通りで開放?し、「○時に船に戻ってね」と去っていきました。 ま、数件連なるお土産やさんの軒先には、鮮やかな色彩の衣類がはためいていたりして、またちょっと南国らしい雰囲気をかもし出していたけどね。

(ちなみに、お土産やさんではしっかり値切ることをお奨めします。つけられた値段は空港と変わりませんでした…)

現地の子ども達に小遣いをねだられたりしつつブラブラ過ごし、船に戻ると、今度は別のリゾートへと出発!

ところが。ここで、「いかにいいかげんに説明を聞いているか」がわかってしまう出来事が…
実はこのツアー、ただ単に「他のリゾート」に行くのではなく、「他のリゾートのリーフを楽しもう」ってものでもあったわけで…みんな水着とシュノーケリングのセットを持ってるのよねぇ、私達以外は。
気づいたときにはもう遅い。オルベリのリーフで仲良くなったカップルに、「え〜?持ってこなかったんですかぁ?」なんて呆れられちゃった…。

目指すリゾートは、リーフには定評のある「ビリバル」。当然シュノーケリングのための時間はたっぷりととってあって、何も持ってこなかった私達にはちょっと持て余し気味。島を一周しても、10分もかからないしね〜。かといって、皆が泳いでいるのを見ているだけというのもちとつらい。結局、リゾートのロビーでジュースなんぞを飲んで、グダグダ時間を過ごすしかなかったのでした(飲んだのは、例のフルーツミックスジュース(笑)オルベリと飲み比べちゃった)。皆さんはこんなお間抜けな失敗、しないでね〜!

でもね。(逆説つづきでスンマセン)

実はこの日、ちょっとお天気が悪くて、ビリバルについた頃にはちょっと肌寒いくらいだったんです…。しかも次第にお天気が悪くなって、帰りにはもう寒いくらい。ぬれた水着のまま帰った皆さんは、ドーニーの中、結構つらかったようでした。モルディブでもそんな日があるんですねぇ。
ビリバルでは泳げなかったけど、今日に限っては、まあいいか…なんてね。負け惜しみ(笑)?